フェルメール展で知ったオランダ美術とスマホ文化の共通点

上野の森美術館で開催中の
フェルメール展に先月行ってきたよ。
(東京は2/3終了。2/16からは大阪で開催)
フェルメールの作品群のパワーに圧倒されて
ただただ感動したんだけど、
そんな薄っぺらい感想はどうでもよくて、
オランダ美術とスマホ文化との
意外な共通点を発見したのでシェア。
この展示会では、最後のフェルメールの
作品部屋にいたるまで、
フェルメールも生きていた
17世紀オランダの絵画が
40作品くらい展示されているのね。
それらをガイド小冊子と、
石原さとみさんの音声ガイドとともに
見て回るスタイルだった。
で、その音声ガイドの解説で
興味深かったポイントが2つあった。
1つは、
「昔のオランダでは、
画家に日常を描いてもらうのが
市民の楽しみだった。
美術は貴族だけの贅沢ではなかった」
という点。
スマホが普及して、いつでもどこでも
撮影できるようになったことで
「写真ばっかり撮るな」
という意見もあるけど、
実は日常を切り取って残す行為は
昔からやっていたこと。
17世紀オランダでは、
風俗画は市民にとって楽しみであり贅沢だった。
もう1つは、
「肖像画では、写実ではなく
理想の洋服を着せてほしいなどと
要望を出していた人もいた」

という点。
つまり、「盛る文化」も昔からあった!w
盛り盛りの私


たぶん17世紀オランダでも
「あの人、普段は髪ボサボサで
地味な服しか着ていないくせに、
肖像画だとやたら派手よね〜」
とか言われてたと思うw
テクノロジーが発展しても、
やってることって大昔から変わらないんだ。
そう考えると、一見新しく見える文化も
「ただ使うツールが変わっただけ」
とすんなり受け入れられるようになる。
私もSNSで日常をシェアするのは
「贅沢な行為」と考えたら
もっと楽しめそう。
本当はもっとオランダ美術は
奥深いんだろうけど、
現代との共通点が知れただけでも
フェルメール展に行ってよかった!
アートっておもしろい!


Lyra Blog

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