フジコ・ヘミングコンサートへ
今日は「フジコ・ヘミングコンサート
with NHK交響楽団メンバーの仲間たち」の公演へ。
フジコ・ヘミングさんといえば「奇蹟のカンパネラ」(1999年発売)。
クラシック界では異例となる200万枚以上の売り上げを記録した大ヒットアルバムだ。
例に漏れず我が家にもあって、高校時代には母が大阪城ホールでの新春コンサートに連れて行ってくれた。
博多から大阪まで寝台列車での移動だったのでほとんど眠れず、コンサート中に親子で爆睡するという笑
私にとっては家族旅行の一部でもある思い出深いアルバムだ。
余談だけど、2000年前後は他にも坂本教授のシングル「ウラBTTB」や、女子十二楽坊のアルバムなんかもオリコンランキングで1位になるほど、いろんなジャンルのCDが売れていた。
インスト曲がメジャーシーンでも取り上げられるいい時代だったね…!
さて、今日は新春コンサート以来、約15年ぶりに鑑賞するフジコ・ヘミングさんのコンサート。
まずN響メンバーによるヴィヴァルディの「四季」があって、休憩を挟んだ後半からフジコ・ヘミングさんの出番だった。
登場の瞬間、はっと息を呑んだ。
彼女が手押し車を押してステージに出てきたから。
年齢はとうに80を超えているはず。
当たり前だけど、昔より明らかにおばあちゃんになっている…!!
ヨロヨロと椅子に座る姿に思わず不安がよぎったけど、彼女がピアノを弾き始めた瞬間、すべて吹っ飛んだ。
たおやかで流れるような音色は今も昔も変わらない。
足腰は弱くなっても指先は現役!
MCでも「腰と脚が死ぬほど痛いです」とジョーク(?)を飛ばすチャーミングなお方だった。
最終的には「トルコ行進曲」と「ラ・カンパネラ」をバリバリに弾いて帰られました笑
おばあちゃんになっても身一つで仕事をして去るカッコよさに痺れた!
N響の生演奏を聴けたのもうれしかった。
チェンバロの音色を生で聴いたのは初めてかも!
ピアノよりも一回り小さくて、神聖な音が心地よかった。
いくらいいスピーカーでもかなわない生演奏。
贅沢な時間を過ごせた。
普段新しい技術の世界にいるからこそ、古き良きものを味わう余裕は定期的に作りたい。
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